BOOTHで売ってはいけないもの3選!垢バンを防ぐ権利侵害の境界線
クリエイターの強い味方であるBOOTHですが、実は「何でも自由に売っていい場所」ではありません。
せっかく魂を込めて作った作品でも、知らずに規約違反をしてしまうと、一瞬でアカウントが停止されるリスクがあります。
2026年現在、著作権や公序良俗に関する取り締まりは年々厳しくなっており、「周りもやっているから大丈夫」という考えは非常に危険です。
本記事では、BOOTHで絶対に出品してはいけないもの、そしてグレーゾーンと言われる二次創作の安全なラインについて、専門的な視点から詳しく解説します。
規約を正しく理解し、安心してクリエイティブ活動を続けるための知識を身につけましょう。
BOOTHで売ってはいけないものの基本ルールと法的背景

BOOTHにおいて「売ってはいけないもの」を理解するためには、まず運営会社であるピクシブ株式会社が定める利用規約を読み解く必要があります。
大前提として、日本の法律(著作権法、商標法、わいせつ物頒布罪など)に抵触するものは、当然ながらBOOTHでも販売禁止です。
特にデジタルコンテンツの販売が容易なプラットフォームであるため、コピー品や盗作に対する監視の目は非常に厳しくなっています。
BOOTHの公式規約を定期的にチェックすることは、クリエイターとしての義務とも言えるでしょう。
利用規約第14条に記された禁止事項の要点
BOOTHの利用規約には、禁止事項が具体的に羅列されています。その多くは「他者の権利を侵害すること」に集約されます。
例えば、他人が描いたイラストを勝手に使ったグッズや、市販のゲームデータを改造したパッチなどがこれに該当します。
また、実体がないもの(サービスや役務)の販売についても、BOOTHのシステムを通さない取引を誘発する恐れがあるため、制限がかかる場合があります。
2026年現在は、AI生成コンテンツについても、学習元の権利関係が不透明なものについてはガイドラインが細分化されています。
単に「売れるから」という理由で出品するのではなく、その商品が誰の権利も侵害していないかを自問自答することが、失敗を避ける第一歩です。
アカウント停止(垢バン)までの流れとペナルティ
もし禁止されているものを出品してしまった場合、まずは運営から「警告」メールが届くことが一般的です。
しかし、悪質な著作権侵害や、度重なる規約違反が認められた場合は、予告なしにアカウントが凍結されることも珍しくありません。
一度アカウントが停止されると、同じメールアドレスや振込口座での再登録はほぼ不可能となります。
売上の没収だけでなく、法的な賠償請求に発展するケースも想定されるため、軽はずみな行動は慎まなければなりません。
著作権侵害に該当する二次創作の危険な出品例
BOOTHで最も多いトラブルが、アニメやマンガ、ゲームのキャラクターを使用した「二次創作」の扱いです。
本来、二次創作は著作権者の「黙認」によって成り立っているグレーゾーンですが、金銭が発生する販売となると話は別です。
特に「公式ロゴをそのまま使用する」「公式の立ち絵をトレス(模写)する」といった行為は、弁解の余地がないアウト判定を受けます。
各作品の二次創作ガイドラインを遵守していない商品は、権利者からの申し立てにより即座に削除されます。
公式と誤認されるデザインやロゴの無断使用
「公式のロゴを背景に使ったらかっこよくなったから」という理由で出品しているグッズを見かけますが、これは商標法違反にもなりかねません。
購入者が「これは公式から発売されているものだ」と勘違いしてしまうような見せ方は、ブランド価値を毀損する行為です。
また、フォントについても注意が必要です。有料の商用フォントを、そのライセンス外の用途(ロゴ化して販売など)で使用することは契約違反になります。
特にアニメの世界観を表現するために特定のフォントを使用する場合、その配布元が「ロゴ利用NG」としていないか確認してください。
ゲームデータや3Dモデルの改変販売
VRChatなどのメタバース普及により、3Dモデルの販売が盛んですが、ここにも落とし穴があります。
他者が販売しているベースモデルを改造し、それを自分のオリジナルとして再配布・販売することは、元の制作者の規約で禁止されていることが多いです。
「テクスチャだけ変えたから別物」という理論は通用しません。メッシュデータの一部でも他人の制作物が含まれるなら、許諾が必要です。
特に「Vroid」などのツールを使用する場合も、ツール自体の利用規約と、パーツごとのライセンスの両方をチェックしなければなりません。
海外作品の翻訳版や無断転載データの販売
海外のフリーゲームや漫画を勝手に日本語訳して販売する行為も、立派な著作権侵害です。
「日本にはまだ入ってきていないから」という理屈は通らず、インターネットを通じて世界中の権利者が監視しています。
同様に、YouTubeの切り抜き動画を有料配布したり、他人の配信音声を使用したボイスデータを売ることも、パブリシティ権や肖像権の侵害となります。
デジタルデータはコピーが容易な分、権利の所在を明確に証明できるものだけを扱うのが鉄則です。
公序良俗に反するコンテンツとR-18の厳格な線引き
BOOTHでは成人向けコンテンツの販売が認められていますが、それには非常に厳しい「修正」と「ゾーニング」が求められます。
単に「R-18」のチェックを入れるだけでは不十分で、各決済機関(クレジットカード会社など)の基準もクリアする必要があります。
特に、実在の人物をターゲットにしたアダルトコンテンツや、特定の宗教・人種を差別するような内容は、社会的責任を問われることになります。
また、いわゆる「児童ポルノ」に該当する、あるいはそれを想起させる表現は、一発で警察沙汰になる可能性すらあります。
修正漏れや過激すぎる性的表現のペナルティ
イラストや漫画において、局部などの修正が不十分な場合、刑法175条(わいせつ物頒布罪)に触れる恐れがあります。
BOOTHでは定期的に画像検閲が行われており、修正が甘いと判断された作品は公開停止となります。
特に最近は、クレジットカード会社による表現規制が強まっており、「特定のシチュエーション」を描いた作品が決済不可になるトラブルも増えています。
長く販売を続けたいのであれば、プラットフォームが提示する「修正ガイドライン」を極めて厳格に守ることが求められます。
実在の人物や三次元コンテンツのNG例
二次元のイラストであれば許容される表現でも、実写(三次元)となると一気にハードルが上がります。
他人のSNSから勝手に拾ってきた写真を加工して販売する、いわゆる「アイコラ」などは、名誉毀損や肖像権侵害の典型例です。
また、自身の写真であっても、公序良俗に著しく反するものはBOOTHのブランドイメージを守るために削除対象となります。
コスプレ写真集を出す場合も、そのキャラクターの著作権だけでなく、撮影場所の許可や、衣装のデザイン元への配慮が必要になります。
転売や他社製品の取り扱いにおける注意点
BOOTHは「クリエイターの作品を売る場所」であり、せどりのように「安く仕入れて高く売る場所」ではありません。
したがって、市販品をそのまま出品する行為や、他人の限定商品を買い占めて転売する行為は、明確に禁止されています。
転売ヤーへの対策はユーザー間でも活発で、怪しい出品はすぐに運営へ通報される仕組みになっています。
「中古品」として出品する場合であっても、古物商許可証が必要になるケースがあり、安易な不用品処分には向いていません。
市販のフィギュアやゲームソフトの転売NG
Amazonや家電量販店で買った商品を、BOOTHのショップ機能を使って販売することは規約違反です。
これは「自分の創作物ではない」ため、BOOTHの存在意義から外れるからです。
たとえ「おまけ」として市販品をつける場合であっても、それが主目的となるような出品は目をつけられやすいです。
どうしても不用品を売りたいのであれば、メルカリやヤフオクといった、二次流通を目的としたプラットフォームを利用すべきです。
「代理出品」という言葉の裏にあるリスク
「友人の作品を代わりに売っています」という「代理出品」も、トラブルの温床になりやすいため推奨されていません。
万が一、その作品が権利侵害をしていた場合、責任を問われるのはショップのオーナーです。
また、売上金の分配を巡って友人関係が破綻するケースも多く、運営も関与できない個人的なトラブルへと発展します。
クリエイター本人がそれぞれのアカウントを作成し、正当に販売することが、お互いの権利を守る最善策です。
2026年最新!AI生成コンテンツの出品NGラインとマナー
AI技術の進化に伴い、BOOTHでもAI生成イラストやボイスの出品が増えていますが、ここには非常に繊細なルールが存在します。
「AIで生成したから100%自分の権利」という考えは、2026年の法解釈では通用しません。
特に、特定の作家の絵柄を執拗に学習させた「LoRA」などを使用した作品は、著作権侵害の「類似性」や「依拠性」を問われるリスクがあります。
BOOTHでは出品時にAI生成物であることを明示するタグ付けが推奨されており、これを怠ると欺瞞行為として通報対象になることもあります。
他者の著作物を学習させたモデルの販売禁止
他人が制作したイラストや3Dモデルを、無許可でAIに学習させて作った「追加学習モデル(LoRA)」の販売は、BOOTHでは厳しく制限されています。
これは、元のクリエイターの利益を不当に奪う行為とみなされるからです。
たとえ生成された画像が元の絵と違って見えても、学習プロセスに不正があれば、それは倫理的にも法的にも問題視されます。
自分で描いた絵だけを学習させた、クリーンなモデルであることを証明できない限り、販売は控えるべきでしょう。
「AIお断り」を掲げるコミュニティへの配慮
BOOTHを利用するユーザーの中には、AI生成物に対して強い拒否感を持つ層も一定数存在します。
「AI作品であることを隠して販売する」行為は、購入者とのトラブルに直結します。
返金騒動に発展した場合、BOOTHの事務局は「商品説明に虚偽があった」と判断し、ショップ側に不利な裁定を下す可能性が高いです。
「AI生成」という事実を透明性を持って開示することが、長期的なファンを獲得し、トラブルを未然に防ぐコツです。
実在の有名人の声を学習させたAIボイスの違法性
有名声優や歌手の声をAIに学習させ、歌わせたり喋らせたりした音声データを販売するのは、パブリシティ権の侵害です。
「声には著作権がない」という古い知識を逆手に取る人もいますが、2026年現在は人格権の一部として法的に保護される傾向が強まっています。
最新の判例を見ても、無許可の商用利用は高額な賠償請求の対象となっています。
自身の声から作ったモデルや、ライセンスが許可されたコーパスを使用しているもの以外、販売してはいけません。
「役務(サービス)」の販売におけるBOOTHの制限
BOOTHは物品やデジタルデータの「売買」を目的としており、形のない「サービス(役務)」の販売には向いていません。
例えば、「1時間お悩み相談に乗ります」「ゲームのレベリングを代行します」といった出品は、後日トラブルになりやすいため禁止されることが多いです。
これは、納品の定義が曖昧であり、BOOTHの決済システムが悪用される(マネーロンダリング等)のを防ぐためでもあります。
「スキルを売りたい」のであれば、ココナラやSKIMAといった、サービス提供に特化したプラットフォームを選ぶのが賢明です。
SNSのフォロワー販売や「稼げるノウハウ」の禁止
「フォロワーを1000人増やします」といったスパム的なサービスや、「必ず儲かる投資術」といった情報商材の販売は、一発アウトです。
これらは詐欺的な側面が強く、プラットフォームの信頼性を著しく損なうため、発見次第アカウントが凍結されます。
また、これらに付随するツール(自動いいねツール等)の販売も、各SNSの規約違反を助長する行為として禁止されています。
健全な創作活動を支援する場所であるBOOTHにおいて、こうした「不誠実なビジネス」は一切許容されません。
占い、除霊、スピリチュアル関連コンテンツのグレーゾーン
占いなどの結果を「鑑定書(PDFや郵送)」として販売することは可能ですが、内容が過激な場合は注意が必要です。
「これを買わないと不幸になる」といった恐怖を煽る表現や、高額すぎる祈祷料などは、消費者保護の観点から制限がかかることがあります。
また、医療行為に類する「病気が治る」といった表現は薬機法や医師法に抵触するため、絶対に使用してはいけません。
あくまで「エンターテインメント」の範疇で提供し、購入者が納得できる対価を設定することが求められます。
失敗しない!「本物」と「権利侵害品」の見分け方比較表
購入者としても、知らずに権利侵害品を買ってしまうことは避けたいものです。
特に「ファンアート」として売られているものが、公式の許諾を得ているのか、あるいはガイドラインの範囲内なのかを見分ける力が必要です。
以下の表は、BOOTHで商品を購入する際にチェックすべき「健全な商品」と「怪しい商品」の比較です。
| チェック項目 | 健全な商品の特徴 | 権利侵害が疑われる特徴 |
| 商品画像 | 自筆のイラストや自作の3Dモデル | 公式画像、アニメのスクショ、ロゴ使用 |
| 商品説明 | 制作意図、使用素材のライセンス明記 | 「公式と同じ」という強調、出典不明 |
| 価格設定 | 創作の労力に見合った適正価格 | 不自然に安い、あるいは転売価格 |
| ショップ評判 | 過去の取引実績やSNSでの活動が見える | 評価がゼロ、SNS連携がない、急造アカ |
特にマーケットプレイスで購入する際は、出品者のプロフィール欄を必ず確認しましょう。
Twitter(X)などの外部SNSと連携しており、制作過程を公開しているクリエイターであれば、信頼度は格段に上がります。
逆に、連絡先が不明であったり、一方的に商品を送りつけるような不透明なショップからは、絶対に購入してはいけません。
規約違反品を見つけた時の正しい対処法と通報の手順
もしBOOTH内で「これは明らかに売ってはいけないものだ」という商品を見つけた場合、直接コメント等で攻撃するのはやめましょう。
感情的なトラブルに発展するだけでなく、相手から逆に通報されるなどの二次被害に遭う可能性があるからです。
正しい方法は、BOOTHが公式に用意している「通報フォーム」を利用することです。
運営側は寄せられた通報をもとに、客観的な証拠に基づいて精査を行い、しかるべき処置を講じてくれます。
「通報」は匿名で行われるので安心
「通報したことが相手にバレたら怖い」と思うかもしれませんが、BOOTHの通報システムは匿名性が守られています。
相手に「誰が通報したか」という情報が開示されることはありません。
通報する際は、「どの規約に、どのように違反しているか」をできるだけ具体的に記述すると、運営の対応がスムーズになります。
例えば、「〇〇というゲームの公式画像を無断で使用している(URL:~)」といった具体的な根拠を添えるのがベストです。
自分の作品がパクられた(盗作された)場合の対応
もしあなたの作品が他人に無断で販売されていたら、まずは落ち着いて証拠(スクショ)を撮りましょう。
その上で、BOOTH事務局に対して「権利者」として削除申し立てを行います。
権利者本人からの申し立ては、一般ユーザーの通報よりも優先度高く扱われます。
また、法的な対応を検討する場合は、弁護士を通じてプロバイダ責任制限法に基づいた発信者情報開示請求を行うことも視野に入れましょう。
まとめ:BOOTHで売ってはいけないものを把握して楽しく創作!
BOOTHは、個人のクリエイティビティを世界に発信できる素晴らしい場所です。
しかし、その自由の裏には、他者の権利を尊重し、社会的なルールを守るという重い責任が伴います。
「売ってはいけないもの」を正しく理解することは、あなた自身の才能と将来を守ることに他なりません。
もし出品に迷うものがあれば、「これは誰の権利も傷つけていないか?」「自分が権利者だったらどう思うか?」を一度立ち止まって考えてみてください。
2026年年も、多くの素晴らしい作品がBOOTHを通じて世に送り出されることを願っています。
最後に、BOOTHでの販売・購入に関する重要なポイントをリストアップしておきます。
- 著作権侵害:公式ロゴ、画像、音声の無断使用は絶対NG
- 二次創作:各タイトルのガイドラインを死守すること
- AI生成物:学習元の権利関係とタグ付けの徹底
- 転売:市販品のそのまま転売は規約違反
- R-18表現:厳格な修正とゾーニングが必要
これらを意識するだけで、あなたのショップはより信頼されるものになり、息の長い活動が可能になります。
ルールを守りつつ、思い切った表現を楽しみましょう!








