売ってる生姜を植える!2026年最新の失敗しない種生姜選びと栽培術
スーパーで安売りされている生姜を見て「これを植えたら増えるのでは?」と考えたことはありませんか? 実は、市販の生姜をそのまま土に埋めるだけで、家庭菜園初心者でも驚くほど簡単に収穫を楽しむことができるんです。
しかし、単に埋めるだけでは失敗してしまうケースも少なくありません。 芽が出ない、途中で腐ってしまう、思っていたサイズにならない……そんな悩みを解消するために、プロの農家も実践する「本物の見極め方」を徹底的に調査しました。
2026年現在、自宅で安心・安全な野菜を育てる「自給自足スタイル」が再注目されています。 特に生姜は、プランター一つあればベランダでも十分に育てられるため、場所を選ばないのが大きな魅力です。 この記事では、スーパーの生姜を「最強の種生姜」に変える裏ワザから、収穫量を最大化する管理のコツまで、余すところなくお届けします。
スーパーで売ってる生姜は本当に植えられる?成功率を高める見分け方

結論から申し上げますと、スーパーで売っている生姜を植えて育てることは十分に可能です。 ただし、どんな生姜でも良いというわけではありません。 店頭に並んでいる生姜の中には、食用として最適化されている一方で、栽培には向かない状態のものも混ざっているからです。
まず確認すべきは、その生姜が「ひね生姜(古生姜)」であるかどうかです。 新ショウガとして売られているものは水分量が多く、土に植えるとすぐに腐ってしまうリスクが高いため、避けるのが無難です。 表面が茶色く、皮がしっかりとしている通常の生姜を選びましょう。
また、保存状態も非常に重要です。 冷蔵コーナーでキンキンに冷やされているものは、生姜の細胞がダメージを受けており、芽が出る力が弱まっている可能性があります。 なるべく常温、あるいは冷えすぎていない場所で販売されている個体を探すのが、成功への第一歩となります。
芽が出る「芽山」があるかチェックする
生姜をよく観察すると、ポコッとした突起があるのがわかります。 これが「芽山」と呼ばれる部分で、将来的にここから新しい芽が伸びてきます。 植えるための生姜を選ぶ際は、この芽山がふっくらとしていて、ツヤがあるものを選んでください。
もし芽山が黒ずんでいたり、乾燥してカサカサになっていたりする場合は、そこから芽が出る確率は低くなります。 理想的なのは、すでに小さな緑色やピンク色の芽が少しだけ見え始めているものです。 「芽が出そう」な雰囲気がある生姜こそ、土に入れた後の生命力が違います。
一箇所だけでなく、複数の芽山がある大きな塊を選ぶと、収穫時のボリュームも期待できます。 小さい欠片ではなく、ある程度の重量感(100g〜200g程度)がある塊を購入し、必要に応じて切り分けて使うのが最も効率的です。
薬品処理や乾燥具合を見極める
市販の生姜の中には、発芽を抑制する処理が施されているものがあるという噂もありますが、日本の一般的なスーパーで売られているものであれば、それほど神経質になる必要はありません。 それよりも注意すべきは「過度な乾燥」と「カビ」です。
表面に白いカビが生えていたり、触ったときにブヨブヨしているものは論外です。 また、皮がシワシワになりすぎて身が痩せているものも、蓄えられているエネルギーが少ないため、発芽までに息絶えてしまうことがあります。 「みずみずしさを保ちつつ、皮はしっかり固い」という絶妙なバランスの個体を見つけてください。
さらに、中国産などの輸入生姜を植える場合は、日本の気候に合うかどうかという問題もあります。 初めて挑戦するなら、まずは近所のスーパーで売られている「高知県産」などの国産生姜から始めるのが、日本の土壌や気温に馴染みやすくおすすめです。
スーパーの生姜を使った栽培成功例をGoogleでチェックする
植え付け前にチェック!失敗しないための「良い生姜」の条件
いざ生姜を買ってきたからといって、すぐに土に埋めるのは少し待ってください。 「良い生姜」を正しく選定し、適切な下準備をすることが、秋に立派な生姜を収穫するための鉄則です。 ここでは、プロの視点から見た「植え付けに適した生姜」の3大条件を解説します。
まず第一に、「重量感」です。 手に持ったときにズッシリと重みを感じるものは、中に栄養と水分がたっぷり詰まっています。 生姜は親となる種生姜の養分を使って初期の芽を伸ばすため、親が貧弱だと芽も細く弱々しくなってしまいます。
第二に、「節の多さ」です。 生姜は節から新しい芽が分岐して増えていきます。 節が詰まっていて、複雑な形をしているものほど、多くの芽が出るポテンシャルを秘めています。 ツルッとした平坦な生姜よりも、ゴツゴツとした力強い形のものを選んでみてください。
色つやで見分ける健康状態
健康な生姜は、皮に独特の光沢があります。 くすんだ灰色のような色味ではなく、明るい黄金色から茶褐色のものを選びましょう。 特に芽が出るポイントの周辺が、健康的な薄ピンク色をしているものは最高の発芽候補です。
また、断面がある場合はその色も確認してください。 切り口が鮮やかな黄色で、香りが強く立ち上がってくるものは、成分(ジンゲロール等)が凝縮されている証拠です。 逆に断面が茶色く変色していたり、不快な臭いがする場合は、内部で腐敗が進んでいる可能性があるため、栽培には適しません。
店頭で選ぶ際は、パックの上からでも良いので、芽山の数と全体のハリをしっかりと確認することが大切です。 一見どれも同じに見える生姜ですが、このわずかな違いが、数ヶ月後の収穫量に数倍の差となって現れます。
大きな塊を分割する際のルール
スーパーでは大きな塊で売られていることが多いですが、そのまま植えるよりも、適切なサイズに分割したほうが効率よく育てられます。 目安としては、1つの種生姜につき「50g〜100g程度」になるように切り分けます。
切り分ける際は、それぞれの欠片に必ず「2〜3個の芽山」が含まれるようにしてください。 芽が一つしかないと、万が一その芽がトラブルで枯れた場合にバックアップが効かなくなります。 また、切った直後の生姜は断面が湿っており、そのまま植えると土中の菌に感染して腐る原因になります。
切った後は、必ず2〜3日ほど日陰で「陰干し」をして、切り口をしっかり乾燥(コルク化)させてください。 このひと手間を加えるだけで、植え付け後の腐敗率を劇的に下げることができます。
【2026年版】市販の生姜と専用の「種生姜」の決定的な違いとは?
「スーパーの生姜でも育つのに、なぜわざわざ高い『種生姜』が売られているの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。 2026年現在、ホームセンターや通販では多種多様な種生姜が流通していますが、市販の食用生姜とはいくつかの決定的な違いがあります。
最も大きな違いは、「病害虫への耐性と検査の有無」です。 種生姜として販売されているものは、栽培用に厳選されており、土壌伝染性の病気を持っていないか厳しいチェックを受けています。 一方、食用の生姜はあくまで「食べるもの」として管理されているため、植えた際に土壌病害を引き起こすリスクがゼロではありません。
また、発芽率の安定性も異なります。 種生姜は適切な休眠打破が行われており、植え付ければ高い確率で芽が出るように調整されています。 対してスーパーの生姜は、店頭に並ぶまでの温度管理によっては休眠が深まっていたり、逆に活動しすぎてパワーを使い果たしていたりすることもあります。
収穫量と品質の差を比較表で解説
どちらを選ぶべきか判断するために、それぞれの特徴を比較表にまとめました。
| 比較項目 | スーパーの生姜 | 専用の種生姜 |
| 入手コスト | 非常に安い(100円〜) | やや高い(500円〜) |
| 入手しやすさ | 一年中どこでも買える | 3月〜5月の季節限定 |
| 発芽の確実性 | 個体差が大きい | 高い(保証されている) |
| 病気のリスク | 中程度(自己責任) | 低い(検査済み) |
| 収穫時のサイズ | 普通〜やや小ぶり | 大きく育ちやすい |
このように、コスト面ではスーパーの生姜が圧倒的に有利ですが、確実性と収穫量を求めるなら種生姜に軍配が上がります。 「実験感覚で安く始めたい」ならスーパーの生姜、「絶対に失敗したくないし、大量に収穫したい」なら専用の種生姜、という使い分けがベストです。
偽物や質の悪い種生姜を掴まないために
最近では、ネット通販で「種生姜」と称して、単なる食用の残り物を高値で転売しているケースも見受けられます。 本物の種生姜を見分けるポイントは、パッケージに「種苗登録」の記載があるか、または信頼できる種苗メーカーのロゴが入っているかを確認することです。
また、メルカリなどのフリマアプリで購入する場合は注意が必要です。 出品者がどのような環境で保存していたか不明なため、届いたときには芽が死んでいたというトラブルも少なくありません。 特に2026年は異常気象による気温変動が激しいため、輸送中の温度変化でダメージを受けるリスクも考慮すべきです。
公式サイトや、大手園芸ショップのオンラインサイトから購入すれば、アフターケアや栽培マニュアルが付いてくることも多いため、初心者の方は正規ルートでの購入を強くおすすめします。
スーパーの生姜を植える時期はいつ?最適なタイミングを逃さないコツ
生姜栽培において、最も重要と言っても過言ではないのが「植え付けのタイミング」です。 生姜は熱帯アジア原産の植物であるため、寒さには非常に弱く、気温が十分に上がってからでないと芽を出しません。
一般的な目安としては、地温が15度以上、日中の最高気温が20度〜25度で安定する時期が最適です。 地域によって異なりますが、関東以西の平野部であれば「4月下旬から5月中旬」がベストシーズンとなります。 2026年の気候傾向を見ると、春先の気温変化が激しいため、カレンダーの数字よりも「実際の気温」を重視してください。
焦って3月頃のまだ肌寒い時期に植えてしまうと、土の中で生姜が凍傷を負ったり、過湿で腐ってしまったりします。 「少し遅すぎるかな?」と思うくらい(八重桜が散った後など)に植えるのが、失敗を防ぐ秘訣です。
気温と地温の重要性
「気温は高いのに芽が出ない」という場合は、地温が足りていない可能性があります。 特にプランター栽培ではなく地植えの場合、土の温度は外気よりもゆっくりと上昇します。 生姜が活発に活動を始めるのは地温が18度を超えてからと言われています。
もし早い時期に植えたい場合は、黒マルチを利用して土の温度を上げたり、不織布を被せて保温したりする工夫が必要です。 逆に、6月を過ぎてから植えると、収穫までの期間(約半年)が短くなってしまい、生姜が十分に太りきらないまま冬を迎えてしまうことになります。
生姜は「植えてから収穫までが長い」野菜です。 秋の初霜が降りる前までにどれだけ大きくできるかが勝負ですので、スタートダッシュとなる5月のタイミングを逃さないようにしましょう。
プランター栽培なら少し早めでもOK?
ベランダなどでプランターを使って育てる場合は、地植えに比べて土の温度が上がりやすいため、1〜2週間ほど早めにスタートすることも可能です。 また、寒い夜間だけ室内に入れるといった対策ができるのもプランターの利点です。
ただし、室温が高すぎるとひょろひょろとした「徒長(とちょう)」の原因になるため、芽が出た後はしっかり日光に当てることが大切です。 2026年の5月は日差しが強くなることが予想されているため、急激な乾燥にも注意しましょう。
いずれにせよ、スーパーで生姜を買ってくるのは、植え付け予定日の2週間前くらいが理想です。 それまでの間に「芽出し(催芽)」の準備を行い、ベストな状態で土に送り出してあげましょう。
芽出し作業が成功の鍵!植える前に行うべき「催芽」のステップ
スーパーの生姜をそのまま土に埋めても芽は出ますが、あらかじめ「芽を出させてから植える」という工程を踏むことで、成功率は一気に跳ね上がります。 この作業を「催芽(さいが)」と呼びます。
生姜は発芽までに非常に時間がかかる植物で、土に埋めてから芽が地上に出てくるまで1ヶ月以上かかることも珍しくありません。 あらかじめ芽出しをしておくことで、土の中での腐敗リスクを減らし、成長期間を長く確保することができるのです。
具体的な催芽の方法は非常にシンプルです。 25度前後の暖かい場所に置いておくだけですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
具体的な芽出しの方法と手順
- 湿度の管理:生姜を湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包みます。乾燥しすぎると芽が出るパワーがなくなります。
- 保温:包んだ生姜をビニール袋に入れ、口を軽く閉じます。これを暖かい室内(テレビの上や冷蔵庫の横など、ほんのり温かい場所)に置きます。
- 観察:3日に一度は袋を開けて、カビが生えていないか、乾燥していないかを確認します。
- 完了の目安:芽山から数ミリ〜1センチ程度のポコッとした芽が見えてきたら、準備完了です。
この催芽作業には、だいたい2週間から3週間ほどかかります。 4月中旬頃から始めれば、5月の連休明けにちょうど良い状態で植え付けることができます。 もし途中で生姜がヌルヌルしてきたり、異臭がした場合は、残念ながら腐敗しているのでその個体は諦めましょう。
日光に当てる「浴光催芽」のメリット
ただ温めるだけでなく、適度に日光に当てることで、より丈夫な芽を育てることができます。 直射日光ではなく、レースのカーテン越しの柔らかい光に当てることで、芽が緑色に色づき、組織がガッチリと引き締まります。
これを「浴光催芽(よくこうさいが)」と呼び、ジャガイモ栽培などでも行われる手法です。 ひょろひょろの白い芽よりも、光を浴びて鍛えられた芽の方が、土の中の厳しい環境に耐える力が強いのです。
催芽が完了した生姜を手に取ると、まるで生命が宿ったかのような力強さを感じることでしょう。 この「芽」を上に向けて、丁寧に土にレイアウトしていく作業が、家庭菜園の醍醐味の一つです。
生姜栽培に適した土作り!プランターと地植えそれぞれの配合
スーパーの生姜を植える際、次に重要となるのが「土の質」です。 生姜は非常に食欲旺盛な植物で、土の中の養分をたっぷりと吸い上げながら肥大していきます。 そのため、保水性と排水性のバランスが取れた、ふかふかの土を用意することが成功の近道です。
特に2026年の気候では、急激な乾燥や集中豪雨など、極端な天候の変化が予想されています。 土作りを丁寧に行うことで、こうした外部環境の変化から生姜の根を守り、安定した成長を促すことができます。 プランター栽培と地植え、それぞれの最適な土の配合を見ていきましょう。
プランターの場合は、市販の野菜用培養土に「赤玉土(小粒)」を2割ほど混ぜるのがおすすめです。 市販の土だけでも育ちますが、赤玉土を混ぜることで排水性がさらに向上し、生姜の大敵である「根腐れ」を防ぐことができます。 地植えの場合は、植え付けの2週間前までに苦土石灰を撒いて酸度調整を行い、完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込んでおきましょう。
排水性と保水性の黄金バランス
生姜は「水は好きだが、停滞した水は嫌い」という、少しわがままな性格をしています。 土が常にベチャベチャだとすぐに腐ってしまいますが、カラカラに乾いても肥大が止まってしまいます。 理想的なのは、「握ると固まるが、突っつくとパラリと崩れる」程度の湿り気を維持できる土です。
このバランスを実現するために有効なのが、腐葉土やバーミキュライトの活用です。 これらの資材は土の中に隙間を作りつつ、適度な水分を蓄えてくれるため、生姜にとって最高のベッドになります。 また、古い土を再利用する場合は、必ず太陽光で消毒し、土壌改良材を足して「ふかふか感」を取り戻してから使用してください。
生姜は連作障害が出やすい野菜でもあります。 一度生姜を育てた土や場所は、できれば3年〜4年は空けるのが理想です。 どうしても同じ場所で育てたい場合は、接ぎ木苗や特殊な土壌殺菌が必要になりますが、家庭菜園であれば場所をローテーションさせるのが最も簡単で確実です。
元肥(もとごえ)の入れすぎに注意
早く大きくしたいからといって、最初に肥料を入れすぎるのは禁物です。 生姜の初期成長はゆっくりなので、多すぎる肥料は根を傷める「肥料焼け」の原因になります。 元肥としては、ゆっくり効く緩効性肥料を適量混ぜ込む程度に留めておきましょう。
むしろ生姜にとって大切なのは、成長のピークに合わせて与える「追肥」です。 土作りの段階では、あくまで「根が伸びやすい環境」を整えることに集中してください。 栄養満点の土が用意できれば、スーパーの生姜も自ずとやる気を出して芽を伸ばしてくれます。
プランターで生姜を育てる!深さと株間の重要ポイント
「庭がないから生姜栽培は無理……」と諦める必要はありません。 生姜はプランター栽培に非常に向いている野菜の一つです。 むしろ、管理のしやすさという点ではプランターの方がスーパーの生姜栽培に適している面もあります。
ただし、適当なサイズの容器を選んでしまうと、収穫量がガクンと落ちてしまいます。 生姜は横に広がりながら増えていく性質があるため、「横幅」と「深さ」の両方が必要になります。 最低でも25cm〜30cm程度の深さがある大型のプランターや、深型の野菜用コンテナを選んでください。
最近では「土袋」をそのまま使って育てるエコな栽培方法も人気です。 培養土の袋の底に穴を開けて、そのまま生姜を植える方法ですが、深さが十分に確保できるため生姜がのびのびと育ちます。 2026年はサステナブルな家庭菜園がトレンドですので、こうした工夫も楽しみの一つですね。
理想的な株間と配置のルール
プランターに欲張ってたくさん植えすぎるのは逆効果です。 生姜同士の間隔(株間)が狭いと、日光の奪い合いになるだけでなく、土の中の栄養が足りなくなって一つ一つが小さくなってしまいます。 大型プランターであれば、1つの容器に2株〜3株程度が限界です。
株間は最低でも15cm〜20cmは空けるようにしましょう。 「え、こんなにスカスカでいいの?」と感じるかもしれませんが、生姜は数ヶ月後には葉が大きく茂り、プランターが見えなくなるほど成長します。 風通しを良くしておくことで、害虫の発生を抑えるメリットもあります。
植える位置はプランターの真ん中ではなく、少し端に寄せるというテクニックもあります。 生姜は一定の方向に伸びていく性質があるため、伸びるスペースを先読みして配置すると、容器いっぱいに生姜を太らせることができます。 こうした「先読みの配置」が、収穫時の喜びを倍増させてくれます。
日当たりと置き場所の選び方
生姜は「半日陰」を好むと言われますが、まったく日が当たらない場所では育ちません。 一日のうち3時間〜5時間程度は直射日光が当たる、明るい場所が理想的です。 真夏の西日が強すぎる場合は、すだれや遮光ネットを使って、葉が焼けないように保護してあげましょう。
また、プランターをコンクリートの上に直接置くのは避けてください。 夏場のコンクリートの照り返しは想像以上に強く、プランター内の土の温度が上がりすぎて生姜がバテてしまいます。 レンガやスタンドの上に置いて、底面の通気性を確保するだけでも、生姜の健康状態は劇的に良くなります。
ベランダ栽培の場合は、室外機の風が直接当たらない場所を選ぶことも重要です。 熱風は生姜を乾燥させ、葉を傷める最大の原因になります。 「風通しは良いが、強風は当たらない」という特等席を見つけてあげてください。
生姜の植え付け手順を完全網羅!芽の向きと深さの正解
準備が整ったら、いよいよスーパーの生姜を土に植え付けるステップです。 この「植え付け方」一つで、その後の芽の出方や管理のしやすさが変わってきます。 まずは、催芽を終えて小さな芽が顔を出した生姜を優しく用意しましょう。
植え付けの際の最大のポイントは、「芽の向き」と「覆土(ふくど)の厚み」です。 生姜はジャガイモなどと違い、芽が上に向かって伸びるだけでなく、根茎が上へと盛り上がってくる性質があります。 これを計算に入れた植え付けが必要です。
まず、土に深さ10cm程度の溝(穴)を掘ります。 そこに生姜の切り口を下にして、ポコッと出た芽が真上、あるいは少し斜め上を向くように置きます。 横に寝かせるように置くのが一般的ですが、芽の向きが極端に下を向かないようにだけ注意してください。
覆土はどれくらい被せるのが正解?
生姜を置いた後、上から被せる土の厚さは「5cm前後」が理想的です。 あまりに浅すぎると、成長した生姜がすぐに地上に露出してしまい、緑色に変色して固くなってしまいます(「クド」と呼ばれる現象)。 逆に深すぎると、今度は芽が出てくるまでに時間がかかりすぎて、エネルギーを使い果たしてしまいます。
「5cm」という厚みは、生姜がスムーズに地上に出られつつ、直射日光からも守られる絶妙な深さです。 土を被せた後は、手でギュウギュウと押さえつけず、手のひらで軽く鎮圧する程度に留めてください。 土の間の空気を完全に潰さないことで、根の呼吸を助けます。
また、植え付けた場所がわかるように、支柱などを立てて目印にしておくと良いでしょう。 生姜は芽が出るまでが長いので、「どこに植えたっけ?」と忘れて他のものを植えてしまったり、掘り返してしまったりするトラブルを未然に防げます。
植え付け直後の水やりの極意
植え付けが終わったら、たっぷりと水をあげます。 ジョウロのハス口を上に向けて、優しい雨のように降らせるのがコツです。 一気にドバッとかけると土が流れてしまい、生姜が露出してしまうことがあるので注意しましょう。
ただし、その後の水やりは「土の表面が乾いてから」を徹底してください。 芽が出る前の生姜はまだ水を吸い上げる力が弱いため、毎日ジャバジャバあげてしまうと、土の中で生姜が窒息して腐ってしまいます。 「芽が出るまでは忍耐」の精神で、適度な湿り気を維持するようにしましょう。
もし植え付け後に大雨が続く予報がある場合は、ブルーシートなどで雨よけをするのも有効です。 スーパーの生姜は専用の種生姜に比べて少し繊細な部分があるため、過保護なくらいに気を使ってあげると、その分しっかりと応えてくれます。
生姜の成長を支える水やりと管理術!乾燥から守るマルチの活用
無事に芽が出てきたら、いよいよ管理のフェーズに入ります。 生姜栽培で最も手間がかかり、かつ収穫量を左右するのが「水管理」です。 生姜はその重量の大部分が水分であり、葉も大きいため、蒸散による水分ロスが激しい植物です。
特に夏場、気温が30度を超える日が続く2026年の気候では、水切れは命取りになります。 一度完全に乾燥させてしまうと、生姜の葉は丸まってしまい、光合成の効率が著しく低下します。 こうなると、その後のリカバーにはかなりの時間がかかってしまいます。
水やりのタイミングは、基本的には「朝」です。 夕方の水やりも悪くはありませんが、夜間に土が湿りすぎていると病気の原因になることがあるため、朝日とともにたっぷりと与え、日中の活動をサポートするのがベストです。
敷きわら・マルチで乾燥を徹底ガード
土の乾燥を防ぐための最強のアイテムが「敷きわら」です。 生姜の株元にわらや刈草、あるいはウッドチップなどを厚めに敷き詰めます。 これを行うだけで、土の温度上昇を抑え、水分の蒸発を劇的に防ぐことができます。
敷きわらには、雑草を抑える効果や、雨による泥はねを防いで病気を予防する効果もあります。 生姜は「根元を冷やし、葉に日光を当てる」のが理想的な環境です。 わらがない場合は、ホームセンターで売っているバークチップや、腐葉土を厚めに被せるだけでも十分な効果があります。
また、マルチングをすることで、土の中の微生物が活発になり、生姜にとって栄養の吸収しやすい土壌環境が作られます。 見た目もプロっぽくなりますし、管理の手間が減るため、初心者こそぜひ取り入れてほしいテクニックです。
夏場の「夕立」を味方につける工夫
2026年の夏は、ゲリラ豪雨のような激しい雨が降ることも多いでしょう。 こうした雨は生姜にとっては恵みの雨となりますが、あまりに激しすぎると土が流れてしまいます。 あらかじめ土寄せ(土を株元に盛る作業)をしておくことで、雨水の流れをコントロールしつつ、生姜を安定させることができます。
もし雨が全く降らない日が続く場合は、週に一度は液肥を混ぜた水やりを行うと、成長を力強くブーストさせることができます。 「葉の色が少し薄くなってきたかな?」と感じたら、それは生姜からのエネルギー不足のサインです。 日々の観察を欠かさず、生姜と対話するように管理を楽しんでください。
追肥と土寄せで収穫量アップ!タイミングを見極めるプロの技
生姜を大きく太らせるための「仕上げ」の作業、それが「追肥(ついひ)」と「土寄せ」です。 この二つの作業は必ずセットで行ってください。 肥料をあげてから土を被せることで、肥料の成分が効率よく根に届き、新しい生姜が伸びるスペースを確保することができます。
追肥のタイミングは、大きく分けて2回あります。 1回目は、芽が出てから本葉が2〜3枚になった頃(だいたい6月中旬〜7月上旬)。 2回目は、生姜が急激に肥大し始める8月下旬から9月上旬です。 この時期にしっかりと栄養を与えることで、秋に掘り出したときのサイズが全く変わってきます。
使用する肥料は、窒素・リン酸・カリがバランス良く含まれた化成肥料や、有機質たっぷりのボカシ肥が適しています。 株元に直接パラパラと撒くのではなく、少し離れた場所に撒いてから、周囲の土を寄せて被せてあげましょう。
なぜ土寄せが必要なのか?
生姜を育てていると、親生姜の上に新しい生姜が積み重なるように増えていくのがわかります。 土を寄せないままにしておくと、新しい生姜が地上に飛び出してしまい、光に当たって緑色に硬くなってしまいます。 これを防ぐために、新しい生姜の芽を隠すように土を盛るのが「土寄せ」の目的です。
土寄せをする際は、1回につき3cm〜5cm程度の厚みで土を被せます。 最終的には、最初に植えた場所よりも10cm以上こんもりと山になるような形を目指しましょう。 この山の高さが、そのまま生姜が自由に大きくなれる「部屋の広さ」になります。
プランター栽培の場合は、土を寄せるスペースが足りなくなることがあります。 そのため、植え付けの際はプランターの縁から10cmほど余裕を持って土を入れ、追肥のたびに土を「継ぎ足していく」のが上手な方法です。 これを「増し土」と呼び、プランター栽培には欠かせないテクニックです。
肥料のあげすぎ「メタボ生姜」に注意
肥料をあげればあげるほど大きくなると思いがちですが、過剰な肥料は味を落としたり、病気を招いたりします。 特に窒素分が多すぎると、葉ばかりが茂って肝心の生姜(根茎)が太らない「つるボケ」状態になってしまいます。
葉が濃すぎる緑色になり、異常に巨大化している場合は肥料過多のサインです。 その場合は次回の追肥を控え、水やりだけで様子を見ましょう。 何事もバランスが大切です。適度な栄養と、たっぷりの太陽、そして適切な土寄せ。これこそが生姜を最強に育てる3種の神器です。




