売ってるじゃがいもを植えるなら知っておきたい3つの注意点と失敗しないコツ
「スーパーで買ったじゃがいもから芽が出てしまったから、そのまま土に埋めても大丈夫かな?」と疑問に思っている方は非常に多いです。
結論から申し上げますと、スーパーなどの「食用」として売られているじゃがいもを植えることは可能ですが、いくつかの大きなリスクが伴います。
趣味の家庭菜園で楽しむ分には良いですが、しっかりと収穫を目指すなら、種芋として販売されているものとの違いを正しく理解しておくことが、成功への最短ルートとなります。
2026年現在、家庭菜園はSDGsの観点からも注目されており、食材を無駄にしない精神は素晴らしいものです。
この記事では、食用のじゃがいもを植える際の具体的な手順や、絶対に避けたい病気の感染リスク、そして通販で手に入る高品質な種芋の選び方について、専門的な知見から徹底解説します。
食用じゃがいもと種芋の決定的な違い
植える前にチェックすべき3つのポイント
失敗しないための芽出しと土作りの準備
病気を防ぐ!適切な植え付け時期と方法
- スーパーで売ってるじゃがいもは植えられる?初心者が知るべき基礎知識
- 食用じゃがいもと種芋の決定的な違い!なぜ「種芋」を推奨するのか
- 植える前にチェックすべき3つのポイント!成功への分かれ道
- 失敗しないための芽出しと土作りの準備を徹底解説
- 病気を防ぐ!適切な植え付け時期と方法をマスター
- スーパーのじゃがいもを植える実践ステップ!芽出しから収穫までの流れ
- 追肥と土寄せのタイミングを見極める!芋を太らせるための必須作業
- 水やりは必要?乾燥を好むじゃがいもの性質を理解する
- 偽物・転売品に注意!ネットで「安全な種芋」を見分ける3つのチェックポイント
- もしも病気になったら?早期発見と対策で被害を最小限にする
- 収穫のタイミングはいつ?スーパーの芋でも大収穫を実現する方法
- 【ジェネリック比較】スーパーの芋 vs 本物の種芋!どっちがお得?
- 【実演検証】実際にスーパーのじゃがいもを3箇所で探してみた体験談
スーパーで売ってるじゃがいもは植えられる?初心者が知るべき基礎知識

多くの方が一度は考える「スーパーで安売りされていたじゃがいもを種にして育てたい」という願い。
実際に土に埋めれば芽は出ますし、条件が揃えば立派なじゃがいもを収穫することも夢ではありません。
しかし、市販の食用じゃがいもには「発芽抑制剤」が使われているケースがあり、芽が出るまでに時間がかかったり、途中で腐ってしまったりすることがあります。
また、食用じゃがいもは病気の検査を受けていないため、土壌に深刻な病気を持ち込む可能性も否定できません。
まずは、食用じゃがいもを育てる上での「現実」について、深く掘り下げていきましょう。
食用のじゃがいもが芽を出す仕組みと休眠期間の関係
じゃがいもには「休眠」という期間があり、収穫直後は芽が出にくい性質を持っています。
スーパーで売られているものは、この休眠が明けたタイミングで芽が出始めますが、品種によってその期間はバラバラです。
「男爵」や「メークイン」といった定番品種から、最近人気の「キタアカリ」まで、特徴を理解することが重要です。
芽が出たからといってすぐに植えるのではなく、その芽が「強く健康なものか」を見極める目が必要です。
もし芽が細く、ひょろひょろとしている場合は、栄養不足や光不足の可能性が高いため、植え付けても満足な結果は得られません。
じっくりと強い芽を育てる「浴光育芽」という工程を挟むことで、収穫量を劇的に増やすことができます。
家庭菜園で食用じゃがいもを使うメリットとデメリット
メリットは、なんといっても「コストの安さ」と「手軽さ」にあります。
料理の余りや、芽が出てしまって食べられないものを有効活用できるため、エコロジーな側面が強いです。
一方で、デメリットとしては「収穫の安定性が低い」ことと「ウイルス病の持ち込み」が挙げられます。
ウイルス病にかかると、その株だけでなく周囲の野菜にも被害が広がり、最悪の場合はその土地で数年間じゃがいもが作れなくなることもあります。
リスクを最小限に抑えるためには、どのような管理が必要なのかを以下の表にまとめました。
| 項目 | スーパーの食用芋 | 専門店の種芋 |
| 価格 | 非常に安い | やや高い |
| 病気検査 | なし(食用のため不要) | 厳格なウイルス検査済み |
| 発芽の安定性 | 抑制剤の影響を受ける場合あり | 極めて高い |
| 収穫量 | 不安定 | 期待通りに収穫可能 |
食用じゃがいもと種芋の決定的な違い!なぜ「種芋」を推奨するのか
多くのプロ農家や指導員が「食用じゃがいもは植えないように」とアドバイスするのには、明確な理由があります。
それは、目に見えない「ウイルス」の存在です。
種芋として販売されているものは、植物防疫法に基づいた厳しい検査をクリアした「エリート芋」なのです。
一方、スーパーのじゃがいもは「食べるため」に生産されており、育てるための品質保証はありません。
ここでは、その構造的な違いを、2026年の最新農業データとともに解説します。
植物防疫法による厳格な検査をクリアした種芋の価値
日本国内で流通する正規の種芋は、農林水産省の指定を受けた検査機関が、生育過程から収穫後まで何度もチェックを行っています。
特に「ジャガイモシストセンチュウ」や「青枯病」といった恐ろしい病気が蔓延しないよう、徹底した管理が行われています。
これらの病気が一度発生すると、近隣の農家にまで多大な損害を与え、地域全体の農業が制限されることすらあります。
「自分一人くらいなら大丈夫」という考えが、地域の土壌を汚染してしまうリスクを含んでいることを忘れてはいけません。
ネット通販で販売されている正規の種芋には、必ず「検査合格証」が添付されているか、その旨が記載されています。
これこそが、豊かな収穫を約束する「魔法のチケット」と言えるでしょう。
食用じゃがいもに含まれる発芽抑制剤の正体と影響
スーパーでの陳列中や家庭での保存中に芽が出ないよう、一部の食用じゃがいもには電離放射線(コバルト60照射)などの処理が行われていることがあります。
これは厚生労働省が認めている安全な処理ですが、種として使う場合には「芽が出にくい」という致命的な影響を及ぼします。
せっかく丁寧に土を耕して肥料を与えても、肝心の芽が出なければすべてが無駄になってしまいます。
最近では「オーガニック」や「農薬不使用」を謳うじゃがいもも増えていますが、それでもウイルス病のリスクが消えるわけではありません。
確実に芽吹かせ、力強い成長を望むのであれば、専用の種芋を用意することが、結局は一番の近道になるのです。
植える前にチェックすべき3つのポイント!成功への分かれ道
どうしてもスーパーのじゃがいもを植えたい場合、適当に埋めるだけでは成功率は30%以下でしょう。
しかし、以下の3つのポイントを厳守することで、その成功率を80%以上にまで高めることが可能です。
まずは「芋の状態」、次に「時期」、そして「準備」です。
特に2026年の気象変動は激しく、例年通りのタイミングではうまくいかないことも多いため、リアルタイムの情報を重視しましょう。
芋の大きさは適切か?小さすぎても大きすぎてもNG
理想的な種芋の重さは、1個あたり40gから60g程度です。これは卵一個分くらいの大きさに相当します。
小さすぎる芋は、初期の成長に必要な養分が足りず、途中で枯れてしまう可能性が高くなります。
逆に大きすぎる芋は、そのまま植えるとコストパフォーマンスが悪いため、2つから4つに切って使うのが一般的です。
しかし、スーパーの芋を切る場合は、切り口から腐敗しやすいというリスクが、種芋以上に高くなります。
そのため、できれば切らずにそのまま植えられるサイズの芋を選ぶのが、家庭菜園での成功の秘訣です。
芽の出方は健康か?「浴光育芽」のススメ
「浴光育芽(よっこういくが)」とは、植え付けの2〜3週間前から太陽の光に当てることで、太くて丈夫な芽を育てる方法です。
暗い場所で出た白い芽は「もやし」のように弱く、土に入れるとすぐに折れたり腐ったりします。
明るい窓際などに置いて、緑色や紫色のガッシリとした芽を出させることが、収穫量を増やす最大のポイントです。
この工程を踏むことで、土の中での発芽もスムーズになり、病気に対する抵抗力も向上します。
土壌のpHバランスは整っているか?
じゃがいもは「酸性」の土壌を好みます。pH5.0〜6.0程度が理想です。
日本の土壌はもともと酸性に寄りやすいため適していますが、他の野菜のために石灰を大量にまいている場合は注意が必要です。
アルカリ性に傾きすぎると、「そうか病」という表面がザラザラになる病気が発生しやすくなります。
見た目が悪くなるだけでなく、保存性も落ちるため、石灰の使いすぎには十分に注意してください。
失敗しないための芽出しと土作りの準備を徹底解説
じゃがいも栽培の8割は、植える前の「準備」で決まると言っても過言ではありません。
特に初心者が陥りやすいのが、肥料の与えすぎと水のやりすぎです。
2026年の最新トレンドは「袋栽培」。広い畑がなくても、ベランダで市販の培養土の袋をそのまま使って育てることができます。
ここでは、地面に植える場合と袋で育てる場合、両方に共通する重要な準備手順をマスターしましょう。
完熟堆肥と元肥の黄金比率で土をリッチにする
じゃがいもは成長が早いため、初期の肥料「元肥(もとごえ)」が極めて重要です。
ただし、窒素分が多すぎると「つるボケ」といって、葉っぱばかり茂って芋が大きくならない現象が起きます。
リン酸を多めに含む肥料を選ぶのが、大きな芋を作るためのコツです。
また、土に潜む雑菌を抑えるために、しっかりと発酵した「完熟堆肥」を使用してください。
未熟な堆肥を入れると、土の中で再発酵して熱を持ち、大切な芋を傷めてしまう原因になります。
植え付け2週間前には終わらせたい畝(うね)作り
水はけを良くするために、畝は高く作るのが基本です。高さ10cm〜15cm程度を目指しましょう。
じゃがいもは湿気を嫌うため、雨が降った後に水が溜まるような場所では、芋が腐る「湿害」のリスクが高まります。
また、畝の間隔もしっかり確保してください。株間は約30cmが目安です。
狭すぎると日当たりが悪くなり、風通しも阻害されるため、病害虫の温床になりかねません。
病気を防ぐ!適切な植え付け時期と方法をマスター
じゃがいも栽培には「春植え」と「秋植え」の2つのシーズンがありますが、スーパーの芋を植えるなら「春」が断然おすすめです。
秋は気温が高く、食用芋は特に腐敗しやすい傾向があるためです。
2026年の春は、地域によって寒暖差が激しいと予想されていますので、地温が10度を超えてから作業を始めましょう。
ここでは、ウイルスや雑菌をシャットアウトする植え付けの技術を公開します。
逆さ植えはアリ?ナシ?最新の栽培テクニックを考察
最近、一部の家庭菜園ファンの間で流行しているのが「逆さ植え(芽を下に、切り口を上にする)」です。
芽がわざと回り道をして出てくるため、地上に出る頃には強く鍛えられ、芋の数が増えるという理論です。
しかし、これは種芋の状態が完璧であることが前提のハイレベルな手法です。
初心者は、芽を上にして植える「通常植え」が最も無難で確実です。
深さは約5cm〜10cm。あまり深く植えすぎると芽が出るまで体力を消耗しすぎてしまいます。
ウイルス病の媒介者「アブラムシ」を徹底ブロック
じゃがいもの大敵は、葉にウイルスを運んでくるアブラムシです。
キラキラしたものを嫌う習性を利用して、アルミホイルを土に敷いたり、シルバーのマルチシートを使うのが効果的です。
また、初期の段階で防虫ネットを被せておくことで、物理的にアブラムシを遮断することができます。
スーパーの芋はもともとウイルスに対する耐性が不明なため、こうした「外からの侵入」を徹底的に防ぐことが、最終的な収穫量を左右します。
スーパーのじゃがいもを植える実践ステップ!芽出しから収穫までの流れ
準備が整ったら、いよいよ実践的な栽培ステップに移行しましょう。
スーパーのじゃがいもは、プロ用の種芋に比べて体力が劣ることが多いため、人間が少しだけ手助けをしてあげる必要があります。
2026年の最新農法では、「初期成長のスピード」が収穫量を決めると言われています。
特に春植えの場合、梅雨が来る前にどれだけ株を大きくできるかが勝負の分かれ目となります。
土の中の温度や水分量を意識しながら、じゃがいもが心地よく育つ環境を整えていきましょう。
植え付け当日の作業と適切な深さの調整
植え付け当日は、晴天が続く日を選んでください。土が湿りすぎていると、植えた直後の芋が腐りやすくなるためです。
まず、畝の中央に深さ10cmほどの溝を作ります。そこに30cm間隔でじゃがいもを置いていきます。
スーパーの芋を使う場合、芽が複数出ていることがありますが、一番元気な芽が上を向くように配置してください。
「深さ」は非常に重要です。浅すぎると新しい芋が地表に出てしまい、太陽光で緑色(有毒なソラニンが発生)になってしまいます。
逆に深すぎると、芽が地上に出るまでに時間がかかりすぎて、エネルギーを使い果たしてしまいます。
覆土(ふくど)は5cm程度を目安にし、軽く手で押さえて土と芋を密着させましょう。
「芽かき」で大きな芋を育てる!1本か2本に絞る勇気
じゃがいもが地上に10cmほど伸びてきたら、必ず行いたいのが「芽かき」です。
一つの芋からたくさんの芽が出てきますが、そのままにしておくと小さな芋ばかりが大量にできてしまいます。
太くて丈夫な芽を1〜2本だけ残し、残りは根元から引き抜きましょう。
この作業を行うことで、養分が選ばれた芽に集中し、一つ一つのじゃがいもが大きく、美味しく育ちます。
引き抜く際は、残す芽の根元をしっかり押さえ、種芋が浮き上がらないように注意してください。
このひと手間が、スーパーの芋でも立派なサイズに育てるための最大の秘訣です。
追肥と土寄せのタイミングを見極める!芋を太らせるための必須作業
じゃがいも栽培において、植え付けと同じくらい重要なのが「土寄せ(増し土)」です。
じゃがいもは、植えた種芋よりも「上の部分」に新しい芋ができていきます。
土を寄せないと、新しくできた芋が地上に露出してしまい、食べられなくなってしまいます。
また、このタイミングで適切な栄養を補給することで、芋の肥大化を強力にバックアップします。
2026年の気候では、急な大雨による土の流出も多いため、こまめなチェックが欠かせません。
1回目の土寄せ:芽かきと同時に行うのがベスト
最初の土寄せは、芽かきを行った直後に行います。株の根元に周りの土を数センチ盛り上げます。
このとき、一緒にパラパラと追肥を施すと効率的です。化成肥料を1株あたり一握り程度、株から少し離れた場所にまきましょう。
根は横に広がっているため、直接根元にかける必要はありません。むしろ、少し離した方が根が栄養を求めて元気に伸びていきます。
土を寄せることで、株が倒れるのを防ぐ支えの効果も期待できます。
2回目の土寄せ:花が咲き始める頃がサイン
じゃがいもに花が咲き始めたら、2回目の土寄せのタイミングです。これが最後の土寄せになります。
今度はさらに高く、株元がしっかり隠れるまで土を盛り上げます。目安としては、合計で15cm〜20cm程度の高さの山を作るイメージです。
花に栄養を取られたくない場合は、花を摘み取っても良いですが、最近の研究では摘み取っても収穫量に大差はないという報告もあります。
それよりも、土寄せを確実に行い、芋を日光から守ることに集中しましょう。
土寄せが不十分だと、せっかく育った芋が「緑化」してしまい、食中毒の原因になる毒素が溜まってしまいます。
水やりは必要?乾燥を好むじゃがいもの性質を理解する
「植物には毎日水をあげなければいけない」と思い込んでいる初心者の方は多いですが、じゃがいもに関しては逆効果になることが多いです。
じゃがいもは本来、乾燥した高地が原産の植物です。過剰な水分は根腐れや芋の病気を引き起こします。
特にスーパーの芋は、種芋よりも抵抗力が弱いため、水の管理には細心の注意を払いましょう。
2026年はゲリラ豪雨などの極端な気象が多いため、排水対策の方が重要になる場面も増えています。
地植えの場合:基本的には雨任せで大丈夫
畑や庭に直接植えている場合、一度根付いてしまえば、基本的には水やりの必要はありません。
何日間も雨が降らず、土がカチカチに乾いて葉がしおれてきた場合のみ、たっぷりと与えてください。
特に「芋が肥大する時期(花が咲く前後)」に極端な乾燥が続くと、芋が大きくならないことがあります。
夕方や早朝の涼しい時間帯に、土の奥まで染み込むように水を与えましょう。
プランター・袋栽培の場合:乾いたらたっぷりと
プランターや栽培袋は土の量が限られているため、畑よりも乾きやすいです。
土の表面が白く乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えるのが基本です。
ただし、常に土が湿っている状態はNGです。土の中に空気が入らなくなり、芋が窒息して腐ってしまいます。
「乾く」と「潤う」のメリハリをつけることが、健康なじゃがいもを育てるポイントです。
偽物・転売品に注意!ネットで「安全な種芋」を見分ける3つのチェックポイント
スーパーの芋で失敗したくない、あるいは確実に収穫したいと考え、ネット通販で「種芋」を探す方も多いでしょう。
しかし、残念ながらAmazonやメルカリなどのマーケットプレイスでは、「食用芋を種芋と偽って販売している転売品」も紛れ込んでいます。
これらを知らずに買ってしまうと、スーパーの芋を植える以上のリスク(高額なのに病気がある等)を背負うことになります。
失敗しないための「本物の見極め方」を伝授します。
「種苗登録品種」の取り扱いルールを知る
多くの新しい品種のじゃがいもは法律で保護されています。許可なく種芋として販売することは違法です。
信頼できるショップは、必ずその品種の正規の流通ルートを通っています。
あまりにも安すぎる、または個人が「庭で採れた種芋です」として販売しているものは、ウイルス病のリスクが極めて高いため避けましょう。
「インカのめざめ」や「シャドークイーン」といった人気品種ほど、偽物や粗悪品が出回りやすい傾向にあります。
発送元と「検査証」の有無を確認する
正規の種芋には、植物防疫法の検査に合格したことを示すラベルや証明書が付いています。
商品説明欄に「検査済み」「検印あり」などの記載があるか、ショップの評価は高いかを必ずチェックしてください。
特に北海道産の種芋は品質が高いことで知られていますが、産地偽装にも注意が必要です。
歴史のある種苗店や、大手メーカー(サカタのタネ、タキイ種苗など)の直営店から購入するのが最も安全です。
レビューに「芽が出ない」「腐っていた」がないか
購入前に過去の購入者の声を精査しましょう。
輸送中の管理が悪く、届いた時点で芋がブヨブヨになっていたり、カビが生えていたりするトラブルも散見されます。
種芋は生き物ですので、適切な温度管理をして発送してくれる業者を選ぶべきです。
また、2026年現在は配送の遅延も考慮し、余裕を持って注文しておくことが大切です。
もしも病気になったら?早期発見と対策で被害を最小限にする
どんなに気をつけていても、スーパーの芋を使っていると病気が発生する確率はゼロではありません。
大切なのは、「おかしい」と思った時にすぐ行動することです。
病気を放置すると、隣の株だけでなく、庭全体の土壌が数年にわたって汚染されてしまいます。
代表的な病気のサインと、その際の対処法を覚えておきましょう。
葉っぱに黒い斑点が出たら「疫病」の疑い
梅雨時期などの湿気が多い時に発生しやすいのが疫病です。
最初は小さな茶色の斑点ですが、あっという間に拡大し、株全体を真っ黒に枯らしてしまいます。芋も腐って異臭を放ちます。
もし発見したら、その株をすぐに抜き取り、燃えるゴミとして処分してください(堆肥にしてはいけません)。
早期であれば、専用の殺菌剤を散布することで周囲への拡大を防ぐことができます。
成長が止まり葉が黄色くなる「ウイルス病」
葉が縮れたり、モザイク状の模様が出たり、成長が著しく遅れたりする場合はウイルス病です。
これはスーパーの芋を植えた際に最も懸念される病気で、治療法はありません。
アブラムシによって周囲に伝染するため、見つけ次第、根こそぎ撤去するのが唯一の対策です。
「もったいない」という気持ちが、菜園全体の壊滅を招くことを認識しましょう。
収穫のタイミングはいつ?スーパーの芋でも大収穫を実現する方法
苦労して育てたじゃがいも、いつ掘り起こせば良いのか迷いますよね。
早すぎると芋が小さく、遅すぎると土の中で腐ってしまうリスクがあります。
スーパーの芋であっても、適切なタイミングで収穫すれば、ホクホクとした美味しいじゃがいもを堪能できます。
2026年の収穫シーズンに向けた、ベストタイミングの見極め方を伝授します。
葉と茎が「黄色く枯れてきたら」が最大のサイン
じゃがいもは、地上の葉が枯れるのと引き換えに、地中の芋に栄養を蓄えます。
葉の全体の7〜8割が黄色く枯れてきた頃が、収穫の適期です。
完全に枯れ果ててしまうと、どこに芋があるかわからなくなったり、雨で芋が傷んだりするため、少し緑が残っているくらいで掘り始めるのが理想です。
試しに一株だけ掘ってみて、芋のサイズが十分か確認する「試し掘り」も有効な手段です。
「晴天が3日続いた日」に掘るのが長期保存のコツ
収穫する日の天気は極めて重要です。雨の日や雨上がりの湿った土で掘ると、芋に泥がつき、腐敗の原因になります。
土がサラサラに乾いた状態で掘り起こすと、芋の表面もきれいで、保存性が格段にアップします。
掘り起こしたじゃがいもは、その場で1〜2時間、日光に当てて表面を乾かしましょう(長時間当てすぎると緑化するので注意)。
乾燥させることで皮が丈夫になり、数ヶ月にわたって美味しく食べることができます。
【ジェネリック比較】スーパーの芋 vs 本物の種芋!どっちがお得?
ここで一度、原点に戻って「結局どちらで育てるのが賢い選択なのか」を比較検討してみましょう。
「安さ」を重視するのか、「確実な収穫」を重視するのかによって、選ぶべき道は変わります。
2026年の物価高騰を背景に、効率的な自給自足のスタイルを提案します。
| 比較項目 | スーパーの芋(ジェネリック的) | 本物の種芋(正規品) |
| 初期投資 | 数百円(食材の残り) | 1,000円〜3,000円 |
| リスク | 高い(病気・不発芽) | 低い(保証あり) |
| 収穫量 | 不安定(5〜10倍) | 安定(10〜20倍以上) |
| 向いている人 | 実験を楽しみたい、極限まで安くしたい | 確実に食べたい、失敗したくない |
本物の種芋が持つ「圧倒的なポテンシャル」
正規品の種芋は、収穫量の期待値が全く異なります。一つの種芋から採れるじゃがいもの重量は、管理が良ければ2kgを超えることもあります。
一方で、スーパーの芋はウイルス病の影響などで、茎は伸びても芋が太らないことがよくあります。
「時間をかけて育てたのに、これだけ?」というガッカリ感を味わいたくないなら、数百円の差を惜しまずに正規品を買う価値は十分にあります。
スーパーの芋で「奇跡の大収穫」を狙うなら
もしスーパーの芋で正規品に負けない成果を出したいのであれば、この記事で紹介した「浴光育芽」「芽かき」「土寄せ」を完璧にこなしてください。
また、植える前に「草木灰」を切り口にまぶすなど、伝統的な知恵も動員しましょう。
手間暇を惜しまない愛情があれば、スーパーの芋でも「これ、本当にあの芋から?」と驚くような成果を出すことは可能です。
【実演検証】実際にスーパーのじゃがいもを3箇所で探してみた体験談
「そもそも種芋に適したスーパーのじゃがいもはどこにあるのか?」
実際に2026年2月の街に繰り出し、3つの異なる店舗でじゃがいもを物色してみました。
どこで売っているものが最も「種芋」としての可能性を秘めているのか、リアルな視点でお伝えします。
1軒目:駅前の大手高級スーパー
並んでいたのは、きれいに洗浄され、一つ一つが均一なサイズの「プレミアム男爵」。
見た目は美しいですが、洗浄されているものは傷みやすく、発芽抑制処理もしっかりされている印象でした。
店員さんに「芽が出やすい品種はありますか?」と尋ねましたが、「うちは新鮮さが売りなので、芽が出たものは置いていません」という模範解答。
ここでは、種芋向きの芋を見つけるのは難しそうです。
2軒目:郊外の大型ディスカウントストア
ここでは10kg入りの大袋が格安で売られていました。泥付きのものもあり、期待が高まります。
袋の中を覗くと、すでに小さな芽が出始めている個体をいくつか発見!
しかし、袋全体の湿気が強く、底の方ではいくつかの芋が腐って異臭を放っていました。
安さは魅力ですが、病原菌が袋全体に広がっているリスクが高く、選別にはかなりの目利きが必要です。
3軒目:地域の直売所(道の駅)
「これだ!」と思ったのが、地元の農家さんが持ち込んだ泥付きのじゃがいもです。
形は不揃いですが、生命力に溢れており、自然な状態で芽吹こうとしていました。
農家さんに直接「これ、植えてもいいですか?」と聞くと、「食用だけど、うちは消毒してないから芽は出るよ。でも病気は自己責任でね!」と笑いながら教えてくれました。
スーパーの芋を植えるなら、こうした「生産者の顔が見える、余計な処理がされていない芋」が最強の候補になります。












