株は5月に売って9月に買うのが正解?3つの鉄則で利益を出す投資術
2026年の株式市場も波乱の幕開けとなりましたが、投資家の間で古くから伝わる「セルインメイ(5月に売れ)」という格言をご存知でしょうか。
「株は5月に売って9月に買う」という手法は、アノマリー(論理的根拠はないが的中率が高い経験則)として非常に有名であり、多くのプロ投資家も意識する指標の一つです。
しかし、なぜ5月なのか、そしてなぜ9月まで待つべきなのか、その具体的な理由を深く理解している人は意外と少ないものです。
本記事では、この格言の背景にある市場のメカニズムや、2026年の最新相場において、個人投資家がどのように立ち回るべきかを徹底的に解説していきます。
「どこにもない」優良株の仕込み時を見つけるための穴場戦略や、ネット証券をフル活用した最安コストでの運用術など、明日から使える知識を凝縮しました。
株は5月に売って9月に買う格言の真実

セルインメイが意識される歴史的背景
「Sell in May and go away, and come back on St. Leger Day.(5月に売って立ち去れ、そしてセント・レジャー・デーに戻ってこい)」
これが、この格言のフルバージョンです。イギリスの競馬レース「セント・レジャー・ステークス」が開催される9月中旬頃に市場に戻るのが良いとされてきました。
なぜこのような言葉が生まれたのかというと、欧米の投資家たちが夏季休暇に入る前に保有株を整理し、市場の流動性が低下することが原因です。
流動性が下がると、わずかな売り材料で株価が急落しやすくなるため、リスクを避けるために5月に手仕舞う文化が定着しました。
実際に過去数十年間の米国株(S&P500)のデータを見ると、5月から10月のパフォーマンスは、11月から4月の期間に比べて明らかに低い傾向にあります。
日本市場も例外ではなく、海外投資家の売買比率が高いため、この「5月の売り」の波に強く影響を受けるのが現状です。
日本市場特有の需給バランスと5月の関係
日本国内に目を向けると、3月決算企業が多いことが大きな要因として挙げられます。
4月は新年度入りに伴う機関投資家の買いや、個人投資家の配当再投資などにより、株価が上昇しやすい時期です。
しかし、ゴールデンウィークを境に一巡感が出始め、さらに5月の中間決算発表や通期見通しが出揃うと、利益確定売りが出やすくなります。
企業の出す慎重な業績予想に市場が失望し、そこから夏枯れ相場へと突入していくパターンは、日本の投資家にとってはお馴染みの光景とも言えるでしょう。
特に最近は2026年の景気後退懸念がささやかれる中で、早めにキャッシュ比率を高める動きが加速しています。
今のうちにネット証券の口座状況を確認し、いつでも動けるようにしておくことが、賢い投資家への第一歩です。
2026年の市場動向とセルインメイの影響
インフレ率と金利政策が与える2026年の変調
2026年の株式市場は、これまでの金利上昇局面から、いかに軟着陸(ソフトランディング)できるかが最大の焦点となっています。
例年であれば5月に売れば十分でしたが、今年は各国の政府債務の問題や、インフレ再燃の兆しがあるため、より慎重な判断が求められます。
金利が高止まりする中では、株価のバリュエーション(割安性)が厳しくチェックされるようになります。
そのため、これまで相場を牽引してきたハイテク株などが、5月を境に大きな調整を迎える可能性が極めて高いのです。短文でのニュースチェックを欠かさないようにしましょう。
相場が冷え込んでいる時こそ、実は「次の勝ち組」を探す絶好のチャンスでもあるのですが、多くの人は恐怖から目を逸らしてしまいます。
「株は5月に売って9月に買う」を守ることで、こうした急落の恐怖から物理的に距離を置くことができるのは、メンタル面でも大きなメリットです。
ヘッジファンドの動向から見る5月の売り圧力
市場のメインプレイヤーであるヘッジファンドには、5月や11月に解約期限を設けている「45日ルール」が存在します。
顧客への払い戻し資金を確保するために、保有資産を売却する必要があり、これが5月の強い売り圧力の一因となっています。
巨額の資金が市場から引き揚げられる際、流動性の低い銘柄から順に叩き売られる現象が見られます。
自分の持っている銘柄が「なぜか分からないけれど下がっている」という場合、こうした需給要因が絡んでいることが少なくありません。
2026年は特に、AI関連銘柄への資金集中が激しかった反動で、5月の調整幅が例年より大きくなるという予測も出ています。
冷静に市場を観察し、あえて9月まで手を出さないという「待つのも相場」の姿勢を貫くことが、最終的な利益を最大化させるのです。
なぜ9月が絶好の買い場と言われるのか
夏枯れ相場の終焉と新規資金の流入
8月の市場は「夏枯れ」と呼ばれ、出来高が極端に減少し、方向感のない展開が続くことが多いのが特徴です。
しかし、9月に入ると長期休暇を終えた機関投資家たちが一斉に職場に戻り、新年度や下期に向けたポートフォリオの再構築を始めます。
9月は歴史的に株価が軟調な月でもありますが、それは裏を返せば「底値を拾う最高のタイミング」でもあります。
特に9月末は中間配当の権利取りに向けた買いも期待できるため、月の前半から中盤にかけて仕込むのが理想的です。
また、秋以降は年末商戦やクリスマスラリーに向けた期待感が高まりやすく、市場全体がポジティブなムードに包まれる傾向があります。
9月に勇気を持って買い向かった投資家だけが、年末のボーナス相場を笑顔で迎えられるのです。
米大統領選や政治イベントと9月の相関性
2026年前後は、主要国での選挙や政治的な節目が重なる時期でもあります。政治の不透明感は市場が最も嫌う材料です。
9月になると政策の方向性が見えてくることが多いため、不透明感が払拭され、買い安心感が広がります。
過去のデータでも、政治的なイベントを通過した後の株価は、強含みで推移する確率が高いことが証明されています。
不透明な夏を避け、材料が出揃う9月に参戦する。これはリスクヘッジとして非常に理にかなった行動なのです。
「どこにもない」ような劇的な反発を狙うなら、市場の関心が政治から経済へと戻る瞬間を見逃さないようにしましょう。
情報のスピードが命ですので、今のうちに信頼できるニュースサイトやSNSでの情報収集ルートを確立しておくのが賢明です。
売り切れ続出?優良銘柄が放置される穴場
ディフェンシブ銘柄が狙い目となる意外な理由
相場全体が冷え込む5月から9月にかけて、多くの投資家は成長株(グロース株)から資金を引き揚げます。
しかし、その裏で食料品や医薬品、インフラ関連といった「ディフェンシブ銘柄」が、実は割安な水準まで連れ安していることがあります。
これらの銘柄は景気に左右されにくいため、9月の相場回復局面では底堅い上昇を見せることが多い穴場的存在です。
また、地域のディスカウントストアや、駅ナカで急成長している知られざる小売業など、大型株の陰に隠れた優良企業も注目です。
こうした銘柄はTwitter(X)のトレンドにも乗りづらいため、丹念に四季報や決算書を読み込んだ人だけが発見できる「宝物」と言えます。
2026年は特に、実体経済に即した価値を持つ企業が再評価される年になるでしょう。
中小型株の中に眠る「次なる主役」の探し方
大型株が機関投資家の売りで苦しむ中、中小型株は独自の材料で逆行高を見せることがあります。
特に、ニッチな市場で圧倒的なシェアを持つ企業や、地方の隠れた優良企業は、セルインメイの影響を比較的受けにくい傾向があります。
「誰も売っていない」からこそ、売り圧力が弱く、わずかな買いで株価が跳ね上がるのが中小型株の魅力です。
例えば、地方のドン・キホーテのように、地元住民に愛され、確実に利益を出し続けている企業の株などは、暴落時に拾っておくべき候補筆頭です。
「どこにも売っていない(見つかっていない)」銘柄を、夏枯れ相場の静かな時期にコツコツと買い集める。これが1年後に大きな差を生みます。
ネット証券のスクリーニング機能を使い倒して、ROEや自己資本比率が高いにもかかわらず、放置されている銘柄をあぶり出しましょう。
投資初心者でも失敗しないための探索ステップ
Twitter(X)でリアルタイムの「悲鳴」を拾う方法
市場の底を見極めるために、意外と役立つのがSNS上の投資家の反応です。
「もう株なんてやめる」「追証で破産した」という悲鳴がSNS上に溢れかえった時こそ、実は最高の買い場(9月の底)であることが多いのです。
具体的なステップとしては、まずTwitter(X)の検索窓で「株 暴落」「銘柄 在庫処分」「損切り完了」といったキーワードで検索をかけます。
次に、リアルタイムタブに切り替えて、投稿の間隔や勢いをチェックしてください。あまりにも絶望的な空気が漂っていれば、そこが「パニック売りのクライマックス」です。
ただし、自分自身もその空気に呑まれてはいけません。あくまで「観測者」として冷静にデータを収集することが重要です。
プロの投資家はこのステップを淡々とこなし、大衆が投げ出した株を安値で拾い集めています。
店舗(証券口座)の資金準備と電話確認の重要性
いざ買い場が来た時に、資金が準備できていなければ意味がありません。9月に向けた「入金力」の確保は5月から始まっています。
「株は5月に売って」得たキャッシュを、そのまま遊びに使わず、9月まで口座に温存しておく忍耐力が試されます。
また、最近では信用取引の需給状況を確認することも不可欠です。「売り残」や「買い残」の状況を、証券会社のアプリで確認しましょう。
「買い残」が整理され、将来の売り圧力がなくなっている銘柄こそ、9月に爆発的な上昇を見せる可能性を秘めています。
もし不明点があれば、証券会社のカスタマーサポートに「特定口座の税金還付のタイミング」などを電話で確認しておくのも良いでしょう。電話での対応がスムーズな証券会社は、システム面でも信頼できることが多いです。
万全の準備を整えて、2026年の後半戦を勝ち抜きましょう。
実店舗(即日)とネット(安さ)のメリット・デメリット比較
対面証券とネット証券の決定的な違い
投資を始める際、銀行や大手証券会社の窓口(実店舗)に行くか、SBI証券や楽天証券などのネット証券を利用するかは、その後の利益に直結する重要な選択です。
実店舗の最大のメリットは、担当者に直接相談ができ、手続きをその場で(即日)進められる安心感にあります。
しかし、その代償として支払う「売買手数料」は、ネット証券と比較して数十倍から、場合によっては数百倍に及ぶことも珍しくありません。
一方、ネット証券は「安さ」が圧倒的な武器です。2026年現在、主要なネット証券では国内株式の売買手数料が無料化されており、コストを極限まで抑えることが可能です。
投資初心者こそ、手数料という「確実なマイナス」を避けるために、ネット証券をメインの戦場に選ぶべきでしょう。
「株は5月に売って9月に買う」という戦略を実行する際も、手数料が高いとこまめな利益確定や買い戻しが躊躇われ、結果としてパフォーマンスを落とす原因になります。
投資スタイル別:メリット・デメリット比較表
どちらの環境が自分に適しているか、以下の比較表で詳しく見ていきましょう。
| 項目 | 実店舗(対面) | ネット証券(オンライン) |
| 手数料 | 非常に高い(数千円〜) | 無料、または格安 |
| 相談対応 | 担当者による対面相談が可能 | AIチャットや電話対応が中心 |
| スピード | 窓口の営業時間内に限られる | 24時間いつでも発注可能 |
| 情報量 | 独自のレポート提供がある | 膨大なツールが無料で使える |
| 向いている人 | PC操作が苦手な高齢層など | 利益を最大化したい全投資家 |
「今すぐ安心を買いたい」なら実店舗、「1円でも多く利益を残したい」ならネット証券という図式が成り立ちます。
2026年の荒波を乗り越えるためには、情報の非対称性を利用して高い手数料を取る古いモデルから脱却し、自らツールを使いこなす姿勢が求められます。
まずはスマホで主要ネット証券のアプリをダウンロードし、その操作性の高さを体感してみてください。
「どこにもない」優良銘柄を見極める3つのチェックポイント
チェックポイント1:キャッシュフローと自己資本比率の健全性
株価が下がっている時、それが「買い場」なのか「倒産の予兆」なのかを見極めるには、財務諸表のチェックが不可欠です。
特に注目すべきは、企業の手元資金(キャッシュ)が潤沢にあるかどうかです。景気後退局面では、現金を持っている企業が生き残り、さらにシェアを拡大します。
自己資本比率が50%を超えている企業は、一時的なショックにも強く、9月の反発局面で真っ先に買われる傾向があります。
ネット通販で怪しい商品を見分ける際、出品者の評価を確認するのと同じように、企業の「通信簿」である決算書を必ず確認しましょう。
数字は嘘をつきません。派手な広告(IR)に惑わされず、淡々と事実を積み上げていくことが、失敗しない投資のコツです。
チェックポイント2:マーケットプレイス化する市場での「偽物」回避術
最近の株式市場は、まるで巨大なマーケットプレイスのようになっており、実態を伴わない「テーマ株」や「転売品」のような仕手株が横行しています。
「SNSで話題になっているから」という理由だけで買うのは、中身を確認せずに福袋を買うようなもので、非常に危険です。
本物の優良株は、派手な宣伝をしなくても着実に利益を上げ、配当や株主優待という形で投資家に還元しています。
特に、公式サイトのIRページが充実しており、過去の業績予想の修正履歴が少ない(=予想の精度が高い)企業は信頼に値します。本物を見極める目を持つことが、資産を守る最強の盾となります。
「どこにも売っていない」ような貴重な銘柄こそ、こうした地味なチェックの積み重ねの先に見つかるものです。
チェックポイント3:保証とアフターケア(株主還元)の充実度
投資後の「アフターケア」とは、すなわち配当金や株主優待、そして株価の下支えとなる自社株買いの姿勢を指します。
累進配当(減配せず、維持または増配し続けること)を宣言している企業は、長期投資家にとって最強の味方です。
5月に株を売ったとしても、こうした「戻りたくなる」銘柄をリストアップしておくことで、9月の再参戦がスムーズになります。
正規の代理店で製品を買うと充実したサポートが受けられるのと同様に、株主還元に積極的な企業は、暴落時でも「これ以上は下がりにくい」という心理的な防波堤が機能します。
2026年の市場はボラティリティ(変動幅)が大きいため、こうした「安心感」を提供してくれる企業への資金集中が加速するでしょう。
「株は5月に売って9月に買う」をジェネリック戦略で補完する
本物(個別株) vs ジェネリック(ETF・インデックス)
特定の優良銘柄を探すのが大変だという方には、市場全体を丸ごと買う「インデックス投資」や「ETF(上場投資信託)」という選択肢があります。
これはいわば、ブランド品に対する「ジェネリック品(後発品)」のようなもので、成分(中身)は同じでありながら、管理コストが非常に安いのが特徴です。
「株は5月に売って9月に買う」という戦略は、個別株だけでなく、日経平均やS&P500といったインデックスでも有効に機能します。
個別株選びで失敗するリスク(偽物を掴むリスク)を避けたいなら、まずはこうしたジェネリックな投資手法から入るのも一つの手です。
100均やニトリで便利な代用品を見つけるように、自分の投資スタイルに合った「安くて良いもの」を市場から見つけ出しましょう。
本物と代用品の決定的な違いと使い分け
それぞれのメリット・デメリットを理解し、現在の市場状況に合わせて使い分けることが肝要です。
| 特徴 | 本物(個別株) | 代用品(ETF・投資信託) |
| 収益性 | 2倍、3倍以上の爆発力がある | 市場平均並みの安定した伸び |
| リスク | 特定の企業要因で暴落する可能性 | 分散投資によりリスクが限定的 |
| 手間 | 詳細な企業分析が必要 | 積み立て設定だけでほぼ自動 |
| コスト | 売買手数料のみ(無料も多い) | 信託報酬などの管理費用が発生 |
どちらが向いているかは、「投資にかけられる時間」と「目標とするリターン」によって決まります。
平日は仕事で忙しく、企業の決算を追う時間がない人は、9月にインデックスファンドをドカッと買うのが最も効率的かもしれません。
逆に、投資を趣味として楽しみ、大きな資産形成を狙いたいなら、夏枯れ相場の間に「本物」を徹底的にリサーチするべきです。
実際に街(市場)を歩き回ってみた!2026年リアル探索シミュレーション
1軒目:コンビニのような身近な市場(大型株・日経レバ)
まずは誰もが知る、流動性の高い大型株の状況を確認しに行きました。
5月の大型株市場は、まるで台風が過ぎ去った後のコンビニのように、主役級の銘柄が棚から消えて(売られて)いました。
日経レバレッジETFなどの短期売買用銘柄には、「今は触るな」と言わんばかりの激しい売り注文が並んでいます。
店員(市場の気配)に「在庫(上昇の余地)はありますか?」と聞いても、「今は供給過多で、次が入荷するのは9月以降ですね」という無言の回答が返ってくるようです。
ここでは焦って手を出す必要はありません。まずは状況を把握し、次の店舗へ向かいます。
2軒目:ドラッグストアのような専門市場(セクター別・高配当株)
次に、特定の効能(配当)を求める投資家が集まる高配当株市場を覗いてみました。
驚いたことに、3月配当を取り終えて放置された優良銘柄が、まるでワゴンセールの隅っこで埃を被っているような状況でした。
業績は非常に安定しているのに、単に「季節外れ(配当時期ではない)」というだけで売られているのです。
ドラッグストアで冬に夏用の制汗剤が安く売られているのを見つけるような感覚です。これは9月に向けた絶好の仕込み候補になりそうです。
ここでの対策は、目先の株価の動きに一喜一憂せず、「成分(配当利回り)」が劣化していないかを冷静にチェックすることです。
3軒目:ホームセンターのような大型市場(中小型株・地方銘柄)
最後に、広大な敷地に多様なアイテムが並ぶ中小型株・地方銘柄の市場を訪れました。
ここはまさに穴場の宝庫で、全国的には無名でも、特定の地域や業界で絶対的なシェアを持つ銘柄がゴロゴロ転がっていました。
店員さんに「在庫はありますか?」と聞けば、「うちは固定のファンが多いので、市場の流行り廃りは関係ありませんよ」という力強い回答が返ってくるような銘柄たちです。
最終的に分かったのは、「誰もが知っている場所」にはもうお宝はなく、「自分で足を運んで探した場所」にこそ真実があるということです。
この探し方が一番効率的だったという結論に至りました。9月の再参戦に向けて、この「ホームセンター戦略」を強化していく予定です。








